商社に出向してよかったなと思ったこと。
すごくお久しぶりです。
なんせ、今管理している海外支店は1−12月決算なもので、なんやかや10月あたりから設立2年後レビューだの3年後レビューだのに追われておりました。
商社ってのはドライなもので、投資案件については毎年毎年レビューをして、採算が合わないものはバッサリと切るんですね。なので、担当者としては自分の案件が切られないよう、いかに実績を良く見せるか、今後の成長の期待があるよに見せるかにものすごく腐心します。
他にも案件たてこんでまして、もしかして鬱になるんじゃないかしらと思ったけど、そこはなんとか持ちこたえることができました。\オメデトウ/ 余裕があるうちに少しずつブログも書いていこうと思います。義務にすると鬱になるので笑
商社に出向してよかったなと思ったこと。
先日、ちょこっと「よかったな」と思ったことがありました。それは「M&Aの研修に参加できる」ことです。いやだって、もともとの会社じゃあこんな現場のぺーぺーがM&Aなんか関われないですし、経営企画の課長でもセミナーなんか参加してないんじゃないかしら?
そういえば先日、向かいの席の先輩が私の元の会社の経営企画担当常務との電話を切った後に「まったく、M&Aに関してはど素人ですよ!」って憤慨しながら課長と話していたなぁ・・・いや、一応うちの常務・・・。
でもたしかに、新人からこのレベルの研修に参加していれば、そりゃあうちの役員なんてど素人に見えるだろうなと思いました。私なんて、単語を検索しながらついていくのが必死でしたよ。
監査法人の人が60ページものの資料を用意して講師をしてくれました。さすが時給商売。資料も長大!!という冗談は抜きにしても、1案件で何億円も取るだけのことはあるなぁという風格でした。内容も、実例を多く交えて説明してくれるので、「買収先にいかに役員を送り込むか」とか「外国人に日本の”稟議”を教えるのは大変だ」とか大変ためになるものでした。
そしてなにより、説明してくれたお姉さんが可愛らしいのにデキるオーラ漂ってて、本当に眼福でした。さういふものにわたしはなりたひ。
おまけ:よくわかるM&A用語解説
監査法人の人は アソシエイト < マネージャー < パートナー の順に偉くなる!!
熱を出しました。
えー、なぜか先週の木曜日から、熱を出してしまいました。会社を病欠するなんて4年ぶり?くらいかしら。人生2度目です。
出向して2ヶ月で病欠とは、なんとも軟弱だなーなんて思ってしまいます。とは言え、職場環境が休みやすい環境になっただけでは?とも思います。「自分がいなくてもこの組織は回る」と自信を持って言えるから、体調が悪い時は遠慮なく休もうと思えるのです。
元いた会社(今も在籍していますが)では、特に若手で「自分がいないとダメだ」と思い込んでしまう傾向が強いように思いました。それは単に、自分自身で業務にあっぷあっぷしていただけなのでは、と今になっては思います。
つまり「こんな大変な業務、私がいなくなったら回らないのでは!」という思い込みです。業務がそこそこの力でこなすことができれば、「まぁ、1日くらい休んでも大丈夫だろう。長引かせて迷惑をかけるより、1日すぱっと休もう」と思えるのです。
だからと言って、商社の人が働いていないわけではありません。「やらなくちゃいけないこと」が少ないだけで、「創造すること、開発すること」と言ったことに時間を割いているのです。サボろうと思えばいくらでもサボれますが、やらないと評価されない感じです。
「やらなくちゃいけないこと=やらされ仕事」をどれだけ減らせるか、仕事に追われるのではなく仕事を追いかける姿勢にどうやってシフトしていくかが、これからの課題だなと思いました。
人脈とかいうシロモノ
また今日も、銀河英雄伝説を見ながら書いています。幸せだ。
もともと、「人脈()」とかいう人が好きじゃありませんでした。人脈、人脈いう人ほど、名刺ばかり集めてそれを活かすことをしないというイメージがあったからです。
異業種交流会やイベントなどに数多く参加し、「有名な企業の○○さんを知っている」とかなんとか言って、だからなんなの?って人が多い。
多少マシな人だと、やたらと色んな人を紹介しまくる人がいる。ベンチャー志望の人に有名な経営者を紹介したりして、結構いいやつだったりする。でもタチが悪いと思うのは、それでなぜか「自分も起業家」とか「ベンチャー界隈にいる」と思ってドヤリングしてること。偉そうなことや上から目線でものを言ってくるくせに、自分で何かしているわけではない人ってのが許しがたいと思ってしまう。
でも、商社の先輩からはやたらと「人脈を築け」とアドバイスされる。会う人会う人みんなそう言う。
でも、不思議と腹が立たない。なぜなら、商社の人は本当に人脈を生かして売上をあげてくるから。新規事業開発をするために、現場に赴く、いろんな人と会う、そうやってチャンスを虎視眈々と狙っている。
別に起業が偉いわけではなく、商社にいてサラリーマンでも事業を起こすことはできるし、その方が資金力があって大きなことを成し遂げる可能性があるかもしれない。
どっちがどっちと言うわけでもないけど、「人脈を築く」という言葉にアレルギーをおこすことなく、「事業を起こす」手段のうちの一つだと思って色々やってみようと思いました、とさ。
ボーナスの使いみち
向かいの席の新入社員の方が、ヨックモックのお菓子をくれました。どなたかからのお土産かお中元かと思って出自を尋ねたところ「初ボーナスが出ましたので」とのこと。
なんの都市伝説かと思ったのですが、私の出向している商社には初ボーナスが支給されると、日頃のお礼として同じ課の先輩方にお菓子などを提供するというなんとも麗しい風習があるそうです。無事に試用期間を完了し本採用に至ったのは、課員の皆様の教育のおかげという気持ちを表しているのだとか。
いやーなんというか、昭和だなーと思いました。でも、そういうのもいいなと。感謝の気持ちってのは忘れちゃいけませんからね。
出身企業に戻ったら促進してみようかなー。自分はもう”初”ボーナスは終わったので、お菓子をもらう専門ですからね!
ふれあい
帰宅しようとした時、空が明るく見えたので、窓際に寄って外を眺める。背後から、声をかけられる。「まだ、雨降ってますか?」「それが、人通りがなさすぎてよくわからないんです。たぶん、降っています」
振り向くと、普段席が遠いのであまり話さない先輩が座っている。「じゃあ、お疲れ様です」「お疲れ様です」
エレベーターを待っていると、後ろからさっき話した先輩がやってくる。この人は、いつも後ろから現れるんだろうか、なんてどうでもいいことを考える。「あ、追いついちゃいましたね」「エレベーターが、混んでるみたいですね」
「お家、どちらなんですか?」「九段下です」「九段下?よく聞くけどなかなか降りたことがない駅No.1です」「そうですか(笑)」「じゃあ、こっちなので」「私は反対方面なので」「では」
いそがず、あせらず、少しずつ部署に馴染んでいけたらいいと思っています。