商社に出向になりました。

交通費の申請方法がわかりません。

カンボジア並みに地雷原の多い先輩の取扱説明書

商社で一緒に仕事をしている先輩は、カンボジア並みに地雷原が多いです。要は、すぐにキレます。びっくりするくらい着火が早いです。しかも、先輩といっても40歳を超えているので、実際は上司のような振る舞いを見せております。めんどくさいです。

 

私は受入出向者のため、外部の人間ということで多少なりとも遠慮はあるのかもしれませんが、それでも心が折れそうになるくらいめんどくさいです。直接怒鳴られたり嫌味を言われることはそんなにないですが、不機嫌になられるのでどっちにしろ同じことです。

 

のっけから愚痴っぽくなってしまいましたが、今日はそんな社内からも大変評判の悪い先輩(以下、カンボジア先輩)の扱いについて、隣の席の先輩(いい人)から褒められたので書いておきたいと思います。皆さんも、嫌な先輩、上司に試してみてください。(効果のほどは保証しません)

 

経緯:何があったのか?

まず、前提から。

  • 私の出身企業の役員との飲み会をしようという話になる。
  • 私は出身企業のスケジューラも閲覧可能なので、役員のスケジュールを確認するように依頼される。
  • 先方へのオファーは先輩がするというので、候補日をいくつか見つけて先輩に連絡する。
  • 役員のスケジューラについても、仮予定として登録をしておく。

ここまでを、先々週くらいまでに終わらせておりました。候補日のうちの一つが今週の金曜日になっていました。すると本日、出身企業の役員から「登録してくれたスケジュール、どうなりそう?無くなるなら他の予定入れてもいい?」と連絡が来ました。特に怒っているというわけでもありません。

 

地雷かもしれない要素

通常であれば、カンボジア先輩に「飲み会の予定って、オファーだしましたか?」と聞けばいいだけなのですが、そこはカンボジアなので歩くだけでも注意が必要です。

 

1.先輩が止めていることを非難している、と取られる可能性がある。

カンボジア先輩あるあるなのですが、質問とか進捗を聞きたかっただけなのに、自分が非難されたと思って不機嫌になるパターンがあります。いきなりキレ始めて「じゃあお前やれよ!」とか言われている商社プロパーの方々をたくさん見てきました。死屍累々といった様相です。なので、決して不用意に状況確認してはいけません。

2.先輩は、私がオファーすると思い込んでいる可能性がある。

これも、あるあるです。いつの間にかタスクの主体がすり替わっている現象です。彼の中では他の人に依頼したことになっているのかもしれませんが、周りは全くその認識がない状態となっております。これも不用意に確認すると「てか、お前の仕事だろそれ!」と怒られます。いや、むしろお前の・・・とは口が裂けても言えません。

 

私はどうしたか?

1.機嫌の確認

まず、他の会話でカンボジア先輩の機嫌をはかります。出身企業に関する他愛ないタスクの報告などをして会話の糸口を掴み、そこで機嫌が悪い状態にいないかどうかを確認します。そこで不機嫌な態度(目を合わせない、返事が一言など)であれば、地雷探知機のアラートだと思い、時間を改めて再度声をかけるようにします。

 

2.先に謝る

機嫌が良いようであれば、「地雷要素の2」を潰します。私がやるべき仕事をすっかり忘れていてごめんなさい、というトーンで話を切り出します。

すみません、1点謝らなければいけないことがあるのですが・・・。先日お話しされていた役員との飲み会の件、私、候補日程をおさえただけですっかり忘れておりまして、まだスケジュールを確定させてませんでした。役員から日程の問い合わせがあったのですが、ひとまず今週の金曜日はナシということで、先の日程を調整してもよろしいでしょうか・・・。

 とにかく、私が忘れていてごめんなさい、どうしましょう・・・という感じで謝るのです。すると、「あ、それ!俺が止めてたんだよね!色々トラブルがあって、飲み会という感じでもなくなってたからやめようかと思ってたんだよ。スケジュール解放しちゃっていいわ!」となりました。

 

そんな会話で事なきを得た後に、自分のデスクに戻ったところ、隣の先輩から「本当、扱いうまいよね。さすが」というメールが来ていました。

 

どうやって地雷を回避するか

状況により様々ですが、私が地雷を回避できた理由は以下の通りかと思います。

  • プロパーじゃない → 先輩も多少遠慮がある
  • エリートだというプライドがない → 謝ることに抵抗がない
  • 昔、バイトで接客業をしていた → 何かを指摘する時の方法を習ったことがある

3つ目の「何かを指摘する方法」についてですが、お客様に禁止事項(例:ここは禁煙です)を伝える時は、まず「こちらのご案内不足で大変申し訳ございません」と謝り、お客様に非はないという姿勢を示してから「こちらは禁煙でございます」と伝えるべしと習ったものです。これ、本当に役に立つので、プライドなどかなぐり捨てて、ぜひ一度試してみてくださいね!