そもそもなぜ出向になったのか
当社について
まずは、当社と出向先の会社規模についてです。
出向というと、規模の大きい企業から小さい企業へ出ていくことをイメージされるかもしれません。当社にも恥ずかしながら子会社というものがありまして、そこに配属される際には出向という形になることが多いです。他にも、半沢でおなじみとなった銀行マンが融資先へ出向したり、それこそ商社から出資先への出向などもあります。
ですが、今回はまったく逆。小さい方から大きい方への出向です。
当社スペック
- 従業員数 500〜1,000名
- 売上 3桁億円
商社スペック
- 従業員数 ウン千名
- 売上 ウン兆円
いやなんかもう、すみませんでした。
ことの経緯
なんで出向することになったのか?
出向と言うとよく「懲罰人事?」と聞かれます。
ちがいます。(たぶん)
実は商社側から見ると、当社は出資先の事業会社なのです。商社からは、すでに当社にマネージャークラスの出向者が来ておりました。今後さらに事業を円滑に進めていくために、当社からも商社側に人員を送り込んでほしいと、かねがね要望を受けていたそうです。
私自身は丸5年異動もなく、正直現状の業務に飽きがきておりました。このまま日々業務をこなしていくだけで何になるんだろうと。入社して2,3年は、案件が増えたり規模が大きくなっていくことに純粋に喜びを感じていましたが、気づけば同じことの繰り返しにすぎませんでした。
年次が上がれば視野が広くなる。もっと全体を見渡すことができると思っていたのに、実は狭い世界の深みにはまっていっておりました。確かに自分の業務はかなり自由度高く、思い通りに進められるようになりましたが、それは職人技を身に付けるかのごとく、狭く深く熟練していっているだけのように感じました。
そこで一念発起し、上司に「異動させてほしい」と直談判しました。
その時のやりとりについて書くと、どんどん長くなってしまうのでまた別の機会にしますが、この時の上司の対応は神対応でした。本当に、感謝してもしきれないほど。一言の否定もなく、どんなことがしたいのか教えてほしいと言って、希望通りにとりはからってくれました。
まとめると、以下2点の需要と供給がマッチしたため、晴れて出向第1号となった次第です。
しかしまぁ、ただの平社員としては、商社側から「誰か人を出せ」と言われているなんて知りもしなかったです。自分から異動したいと言いださなければ、こんな風にはならなかったのかと思うと、人生何が起きるかわかりませんが、思ったことは言ってみるに越したことはないと実感します。