商社に出向になりました。

交通費の申請方法がわかりません。

年長者に囲まれるということ

出身企業と出向先の大きな違いの一つに、年齢層の違いがあります。商社では若いうちは海外や外部出向に出されることが多く、本社で働いている人は新入社員か40歳以上の人が多いです。

 

私の所属部署も、新入社員の次の年次が私。私の上にはもう10年戦士がいて、その上は40歳の人です。ちなみに私の出身企業は圧倒的に若手が多いです。平均年齢は27、8歳くらいだったような・・・。昼休みの食堂などは、女子大の食堂のような感じです。(行ったことないけど)

 

ここで思うのは、年長者が多い環境で働くということは大事だなということ。出身企業だと、だいたい4、5年で「チームリーダー」のような(一応)役職者になります。部下は3〜6人程度といったことが多いです。(ひどい時は部下1人とかもあります)また、かなり若いうちから仕事を任される(丸投げされる)ので、そのくらいの年次になれば大抵のことはひとりでまわせるようになります。

 

そうなると、自分に自信のようなものを感じるんでしょうね。悪く言うと、天狗になるというか、自分でなんでもできてしまうと思っちゃうんじゃないかなと。

 

4、5年でできるようになることって、実は成長じゃなくて単なる慣れとか適応なのかなと思います。もちろん、それも成長だと言えなくはないんだけど、じゃあどんどん稼げるようになるの?とか、処理能力が飛躍的に上がったの?と言うと、そうでもない気がします。

 

結局すぐプラトー(高原状態)を迎える。そこからの飛躍って、学ぶ姿勢がさらに必要になると思うし、学ぶ対象となる年長者、実力者が必要だと思う。ベンチャー企業で、ラッキーパンチで若くして役員になった人がいたとしても、それって単に会社が小さい時から社員だったのが、ずっと辞めなくて会社が大きくなってきたから、そこそこの企業の役員になれただけだったりもする。(もちろん、めげずに継続してきたのはすごいけど)

 

それって、後から入社した若手が真似しようにももう絶対に環境が無理。すでに社員が1,000人もいる中で、10年働いたからって役員にはなれないよ。30人の企業でトップセールスになれても、1,000人だったら同じ人がトップセールスになれるのかな?当時のトップセールスって、今の営業マンと金額で比較するとどのくらいすごかったのか?

 

そういった人は、憧れの対象にはなるかもしれないけど、学ぶことは少ないと思う。あまりにも、違うから。でも、入社して15年たっても役職がつかないけど、それでも何百億という商売をしている人、たくさんの資料をあつめて分析して、会社を買っちゃうような仕事をしている人からは、学ぶことはたくさんあると思う。

 

仕事の仕方とか、モチベーションの保ち方とか、なにより昇格とかのカンフル剤なしで15年も20年も働き続けることができる気持ち、会社の仕組みとかね。商社の新入社員が、すごく優秀ということはなくて、出身企業の新入社員と同じで印刷はミスるは会議には遅れるはで怒られてばかりいる。でも、来年には語学研修とかで海外にいって、その後は出向したり駐在したりしてそれでもまだ半人前で、10年15年たってやっと一人前になる。その時は、確かに稼げるようになっているし、社会への影響力も増しているはず。(社内への影響力だけじゃなくて)

 

そういう人たちを見ていると、社内でいかに上手く立ち回るかとかじゃなくて、社会にどれだけ影響を及ぼせるか、社外の人に尊敬されるようになるかといったことを考えて、謙虚に学んで、少しでも成長できればなと思う。